【魅力伝わるパッケージ】高光養鶏場がひろしまグッドデザイン賞を受賞しました
商品を選ぶ際、パッケージのデザインってとても重要ですよね! 特に贈り物の場合、商品の特徴や魅力が伝わるパッケージだと、贈る人ももらう人もうれしい気持ちになります。
公益財団法人広島市産業振興センターは2021年11月11日、広島市中区の地下街「紙屋町シャレオ」の「シャレオ中央広場」にて、「第17回ひろしまグッドデザイン賞」の授賞式を開きました。93社から132点の応募があり、審査の結果豊栄町の高光養鶏場「生でおいしい生たまご」シリーズが奨励賞を受賞しました。
ひろしまグッドデザイン賞とは?
ひろしまグッドデザイン賞は、学識経験者やデザインの専門家など6名からなる選定委員会で、創造性や造形性、機能性、安全性、市場性、技術性、社会性、地域性といった8つの項目で商品そのもの、もしくはそのパッケージを審査し、優れたデザインを選定する広島独自の表彰制度です。
*松井市長によるあいさつ
デザインに対する理解を深め、販売促進やデザインにつながる産業振興を図ることを目的に、隔年で実施されています。
販売所リニューアルに合わせ商品デザインも一新
高光養鶏場は代表である高光哲哉さんが、先代である父から受け継いだ養鶏場。
自然の光と風を取り込む開放的な鶏舎で、1つのケージに1羽ずつ鶏を入れることでストレスの少ない環境を保っています。またエサにカキ殻や海藻、自家栽培の飼料用米などを混ぜ込む独自のブレンドで、濃厚で黄身に甘みと弾力のある卵を生産しています。
飲食店や小売業者に卸売をしているほか、豊栄町内に2か所ある自動販売機店でも30年にわたり卵を販売。その販売所の老朽化を受け、2018年に販売所をリニューアルしました。また、それと同時にパッケージも一新。販売所のデザインと統一感を持たせ、ブランドイメージの確立を図りました。
*受賞したパッケージデザイン
デザイン概要と審査員の評価
リ・ブランディングされたパッケージは、商品の総合プロデュースを手掛けるサポートオフィス京keiの浜本京子氏によるデザイン監修のもと、切り絵作家の吉田路子氏が切り絵を製作。版画調のモノクロデザインで統一された贈答用化粧箱では、養鶏場の特徴を一言で表した「一羽飼いのタカミツ」というブランドロゴの赤色のみがアクセントとなっています。
これに対し審査員からは「外箱や卵の紙パックは版画調で統一されており、コントラストのきいたグラフィックデザインが秀逸。豊栄の自然を感じることができ、商品から地元愛が感じられる」という高い評価が得られました。
浜本氏は「高光養鶏場の卵のおいしさは確かなので、私も吉田氏もそれが伝わるよう渾身の思いで作り上げました。そのデザインが客観的に評価いただけてうれしい」と受賞の喜びを語っていました。
展示即売会でも人気に
表彰式後、会場では受賞商品の展示即売会を実施。関係者だけでなく地下街を歩く多くの人が足を止め、説明を聞きながら卵や卵かけごはん専用醬油(豊栄町産原木シイタケ使用)、自家栽培米などを買い求めていました。
*即売会に並ぶ高光養鶏場の商品
*ブースで説明に耳を傾ける来場者
高光さんは「恵まれた環境で鶏たちが暮らす農場の空気感を、よく表していただいています。この受賞を励みに、贈り物としても喜ばれるおいしい卵をこれからも生産していきたいです」と意気込みます。
皆さんも自動販売機店や道の駅、スーパーなどで「一羽飼いのタカミツ」というロゴを見つけたら、ぜひお手に取って品質を確かめてみてくださいね。