【激走!】第1回板鍋山ヒルクライムが開催されました【景色も達成感も♪】

自転車で山を登ったことはありますか?

「あるわけないじゃん!」と思われるかもしれませんが、実は自転車レースには「ヒルクライム」というジャンルがあります。ロードレース用の自転車で、文字通り山を登るレースです。

9月23日、東広島市豊栄町の板鍋山で「第1回板鍋山ヒルクライム」というレースが開催されました。今回はその模様を、当サイトレポーターがご紹介いたします。

自転車で山なんて登れるの?

自転車で山を登る「ヒルクライム」は、実はロードレース初心者にとても人気のあるレースです。峠を越えるときには大きな負担がかかりますが、頂上にたどり着いたときの達成感はほかのものに変えられません。また、登りならスピードが出過ぎないので初心者でも楽しめます。

自転車で登れる山は限られているので、その山を登頂したタイムを教えあえば相手の実力も何となくイメージできます。

体力に自信のない人でも登頂できるよう、近年ではマウンテンバイクタイプの電動アシスト付自転車も各メーカーから発売されるようになりました。今回のイベント会場ではロードバイクタイプの電動アシスト付自転車の試乗会も行われており、レポーターはそのうち1台をお借りして登頂にチャレンジしました。

色とりどりのユニフォームが華やか♪

レースには広島県内外から、約100人が参加。板鍋山は標高が757メートルで、登り口から頂上までの標高差が320メートルあります。一般的なヒルクライムコースは8~15Kmで、平均斜度は8%前後。板鍋山は全長約3Kmと短めのコースですが、平均斜度が10.7%と一般的なヒルクライムコースに比べて傾斜がきついのが特徴です。

受付を行った豊栄屋内球技場は、色鮮やかなユニフォームに身を包んだ選手で一気に華やいだ雰囲気に。開会式後は声を揃えて掛け声を上げ、パレードを組んで登山口へと移動しました。

選手の年齢層は、小学生から50歳以上のマスターズまでさまざま。タイムトライアル方式のため、30秒ずつの時間差で次々にスタートを切ります。

当日はF1レーサーとして名高い片山右京氏主催の実業団の選手3名をはじめ、招待選手も多数参加。力強いクライミングでレースを盛り上げました。「Team UKYO Reve(本拠地:東広島市)」の高橋叶平選手は、「東広島に自転車で登れる山はそれほどありません。自分たちの活躍を通して地元をより盛り上げていけたらいいですね」と話していました。

優勝タイムは12分3秒!

途中で足を傷めて徒歩になった選手もいたものの、小学生を含む選手全員が登頂に成功しました。小学生の部で優勝した武西憲進くん(4年生)は、愛媛県から参加。「景色もきれいだった!」と笑顔を見せていました。

優勝したのは、実業団で活躍する三原市の真嶋伸一郎選手。優勝タイムは12分3秒で、力強い走りで他を圧倒するタイムを出しました。

真嶋選手は「日本全国のヒルクライムレースに出場していますが、これだけキツいコースはあまりありません。ラスト500mは本当に大変ですが、板鍋山は路面がきれいで登りやすいですね。来年も出場し、自分のタイムを塗り替えていきたいです」と意気込みます。

参加者には地元で採れた野菜や米など、地域の魅力を伝える商品が贈られました。

レース後の会場では地元産品を使った出店が並び、リュラルブーランジェのパンや中間農園のネギ、トムミルクファームのジェラートなどに行列ができていました。

秋の県央を楽しんで♪

行楽の秋を迎えた県央エリア。豊栄のリンゴ、河内のブドウ、福富のお米……秋の県央は美味しいものが盛りだくさんです。

7月頭に発生した西日本豪雨災害では、県央3町でも土石流で家ごと流される方がいらっしゃるなど、甚大な被害が発生しました。犠牲になった方、被害にあわれた方には、改めて心よりお見舞い申し上げます。

発見王国でご紹介しているお店も、一部で床上浸水や土砂の流入などの大きな被害が発生しました。しかしボランティアの方々の活躍もあって、現在では通常通りの営業を再開しています。国道432号線(河内町の深山峡沿線)などの一部を除き、主要道路も開通しました。

暑かった今年の夏。豪雨災害の影響を懸念してか、県央を訪れる方はいつもよりちょっぴり少なめでした。でも、県央のお店はみんな元気です! 皆さんが遊びにきて、楽しんで帰ってくださることが何よりも力になります。

11月4日(日)の第4回セントルマルシェを始め、多数のイベントも企画されています。どうぞ行楽の秋を、県央でお楽しみください♪