【オープン記念イベント】北の作家3人の手仕事展を開きました【in古民家「宙と廷」】
大きな屋根を支える立派な梁、たくさんの人が歩いてツヤの出た床、手仕事が光る精巧な建具。いくつもの時代を超えてきた古民家には、独特の味わいがあります。
そんな味わいを生かしつつ、新しいエッセンスを取り入れた拠点「宙と廷(そらとにわ)」がこの度完成しました。運営する株式会社地域デザイン研究所は、オープニングイベントとして「北の作家3人の手仕事展」を開きました。
【北の作家3人の手仕事展】
開催日:2020年7月10~12日、17~19日
場所:古民家「宙と廷」 東広島市豊栄町乃美832-1
古民家「宙と廷」とは
豊栄町乃美地区にある、築100年の古民家です。住む人がおらず空き家になっていたところを、地域デザイン研究所が借り受け、地域の拠点として活用できるよう改装しました。
それまで事務所を構えていた広島市内からこの古民家に会社を移転し、離れでデザイン事務所を運営。母屋は簡易宿泊施設として宿泊予約を受け付けており、イベントスペースやギャラリーとしても利用できます。
地域デザイン研究所の新事務所。もとは農家の納屋だった建物。
離れにも展示が可能なギャラリースペースが。
「宙と廷」という名称は、どこまでも境目のない空中空間と地表空間をイメージし、今後の可能性と未来への広がりを願って名付けられました。
手仕事光る北の作家たち
今回出展した3人の作家さんは、いずれも普段は山県郡北広島町大朝で活動しています。もともと地域デザイン研究所代表の清水早苗さんと交流があり、改装にも尽力してもらったことから出展依頼を決めたそうです。
宙と廷の縁側で出展作家と談笑する清水さん(右から2番目)
垰重製作所
建物の壁や床などをこてで塗って仕上げる左官職人で、その技術を生かした卓上カマドや卓上コンロ、フォトフレームを出展しました。タイル張りのカマドやコンロは、固形燃料をセットすることで実際に調理に使うことができます。
cocoloya
古い農家を改装した「cocoloya art & coffee」の店主で、画家として絵画やオブジェを出展しました。ここ数年は、心の中にある祈りの場所をイメージした「祈りの家」というシリーズを手掛けています。
シフクノモリ
木製カトラリーやアクセサリー、野草茶を出展しました。刃物で県内産の広葉樹を削りだし、樹種ごとに異なる色や質感を生かして蜜蝋クリームで作品を仕上げます。クロモジやヨモギなどの野草の風味を生かしたお茶は、豊かな味も香りも楽しめます。
展示会では、ゆったりとした空間全体にバランスよく作品が展示されました。訪れる人は香りを楽しみながら野草茶を試飲し、時間をかけて作品を一つひとつ丁寧に眺めていました。
宙と廷の今後
宙と廷を中心としたエリアには、いまだ活用されていない空き家がいくつか集まっています。地区では今後それらの空き家を活用し、エリア内への店舗の出店を促したりワークショップを提供したり、特産品を集めた店舗を開設するといった多彩な展開を予定しています。
清水さんは「今回の展示会には、この建物の持つ空気感にぴったりの作品を出展してもらえた。来年にはウェディングイベントの開催を予定しており、宿泊予約も徐々に入ってきている。宙と廷を中心にこのエリアが地域観光の拠点となり、県央エリア全体の魅力を知ってもらうきっかけになればうれしい」と展望を話していました。
宙と廷では宿泊予約やギャラリー出展、イベントスペースの利用を受け付けています。詳しくはお電話やメールにてお気軽にお問い合わせください。
【宙と廷(そらとにわ)】
所在地:〒739-2311 広島県東広島市豊栄町乃美832-1
お問い合わせ:090-7590-8647
メール:sorahonpo@gmail.com