【すべすべ☆滑らか】木工ろくろを体験してきました【日曜限定】
県央エリア(豊栄町、福富町、河内町)には、体験型講座「ワークショップ」を提供しているお店がたくさんあることをご存じですか? いつもと違った新鮮な体験は、いつまでも忘れられない思い出になりますよね。
福富町の木工店「きこりや」では、この度新しい体験メニューとして「木工ろくろ」をスタートしました。さっそく当サイトのリポーターもお邪魔し、木工ろくろのワークショップを体験してきましたので、その模様をお伝えします。
木工ろくろってなあに?
「木工ろくろ」とは固定した木材を高速で回転させながら削るための機械で、正式名称を「木工旋盤(せんばん)」といいます。陶芸で器の形を作る「ろくろ」と仕組みが似ていることから、そう呼ばれています。
木のかたまりから刃物で器を削り出そうと思うと、時間もとてもかかりますし、素人にはきれいにできませんよね。しかし木工ろくろを使えば、刃の当て方を工夫することで木製のお皿やコップ、ボウルなどさまざまな器を比較的短時間で作ることができます。
ただの木のかたまりからスタート!
きこりやで木工ろくろの講師を務めるのは、呉市安浦町の木工作家・安本勝司さんです。安本さんの手掛ける木製の器などの木工作品は、きこりやで人気の定番商品となっています。
この日は香りの良いヒノキを使用しました。木のかたまりに丸く線を入れ、それに沿ってバンドソーで端を切り取ります。
中心の位置を決めたら、固定金具をなんと直接木材にネジで固定。さらにそれを本体に装着しました。工具を固定すると、さっそく木材の周囲を削っていきます。芯が少しばかりずれていても、この工程でしっかりと中心を出せるので心配ないそうです。
周囲が丸く整ったら、足を作っていきます。つまりこの面が、器の底にあたるわけです。刃の当て方や動かし方は、安本さんが丁寧に教えてくださいました。
細かな部分は手で持つ工具で削るのですが、これはリポーターにはうまくできませんでした……慣れれば素人でもうまくできるそうです。さらに研磨用の工具や紙やすりを使って、滑らかに仕上げていきます。紙やすりはあてているだけでOK。これで器の外側は概ね完成です。
内側を削って器の形に
外側ができたら裏返して器を固定し、内側を削っていきます。本体には、先ほど作った足を内側から押さえる形の工具(チャック)で固定できました。
たくさん削るときは刃を動かす速度を遅く、薄く削るときには速く。刃を動かす向きを何度も間違えそうになりましたが、気持ちよく削れました。この日はリポーターとともに、きこりや店主の下永さんも挑戦。木材の扱いに慣れているだけあって、手持ち工具もすぐにマスターしていました。
ツルスベの手触りに♪
じゃじゃーん! 安本さんや下永さんの助けを借りながらリポーターが削り出し、何度もやすりをかけた作品がこちらです! うっとりするほど滑らかな手触りで、ヒノキの香りが漂います。このままだと汚れがつきやすいと聞いたので、食用のオリーブオイルを塗って保護してみました。裏面までしっかりとオイルを塗っています。白木の状態に比べるとツヤが出て、これはこれで素敵な質感になったのではないでしょうか。
リポーター宅では、来客時にお菓子を入れてお出しする器として使う予定です。手作りのものでお客様をおもてなしできると思うと、今から楽しみです♪
日曜日限定!ご予約はお早めに
使用する木材によってはより深い器や、浅いお盆、お皿のような形の作品もできるそうです。ご家族連れの方は、みんなでお揃いの作品を作っても楽しいかもしれませんね。
木工ろくろ体験は毎週日曜日限定で実施しています。ご希望の方は、事前にお電話にてご予約ください。「木工ろくろは使えるんだけど、うちに置けないからなかなかできなくて……」という方には作業場の貸し出しも可能なので、ご相談ください。
【きこりや木工ろくろ体験】
開催日:毎週日曜日限定 要事前予約
所要時間:約3時間
参加定員:3名様
講習費用:3,500円(材料費込み)
お申込み:082-435-2417
木片が飛び散るので、参加する際は汚れてもよい格好がおすすめです。この夏の思い出作りに、ご家族で参加してみてはいかがでしょうか?