【しっかり☆サポート】レザークラフトを体験してきました【売り物みたいに♪】
友達や家族、恋人同士などでのお出かけ先がマンネリになっていませんか? 「たまには普段と違う特別な体験がしたい!」と思っている方におススメしたいのが、体験型講座「ワークショップ」への参加です。
「ひろしまけんおうはっけんおうこく」の仲間にも、そんなワークショップを行っているお店がたくさんあることをご存じでしょうか? 今回は当サイトのリポーターが、その中のひとつである「GUILD(ギルド)」にお邪魔し、レザークラフト(革細工)のワークショップを体験してきました。
レザークラフトってどんなもの?
レザークラフトとは、皮革(ひかく)を材料にお財布やバッグなどの作品を作ることです。
皮革は動物の皮をなめして腐らないよう処理した丈夫な素材。布と違ってそのままでは針や糸が通りにくいため、縫う前に穴を開けるなどの独特な工程が必要です。
型紙通りに素材をカットすることもハサミではなかなかできないため、型紙を使ってカッターなどで切り抜かなければなりません。専門のお店では、「革包丁」という道具で素材をカットします。
植物に含まれる「タンニン」という成分を使った「タンニンなめし」の革は、薬品で仕上げた「クロムなめし」よりもさらに丈夫。裏面(床面:とこめん)や切り口(コバ)に専用の処理剤を塗って磨けば、毛羽立ちを抑えてツヤを出すことができます。
GUILDの製品はイタリア産の上質なタンニンなめし革を丁寧な手仕事で仕上げており、性別を問わない洗練されたデザインが特徴です。
12月限定!無料ラッピングつきワークショップ
クリスマスや年末年始を控え、贈り物の機会が増える12月。GUILDでは限定で無料ラッピングつきのワークショップが開催されていました。
まったくの初心者でも完成した作品を持ち帰ることのできる、1回完結のワークショップです。「がま口カードケース」「キーケース」「コインケース」の3コースがあり、リポーターはコインケースを作ることにしました。
これとは別に、GUILDでは毎月ワークショップを実施しています。実施日は3日間程度あるので、予定に合った日を選んで申し込みましょう。短時間で完成可能な「体験コース」、今回と同じく1回で完結する「初級コース」のほか、初級コースを受講された方を対象とした「継続クラス」が設定されています。
1回あたりの時間は2.5時間。継続クラスに参加すれば、2回以上通って完成させる大作にもチャレンジできるそうです♪ ワークショップの開催日については「営業日カレンダー」にてご確認のうえ、お電話にてご予約ください。
裁断された革がお出迎え♪
申込みの際に使いたい革の色を聞いてもらえたので、見本と同じ「モスグリーン」を希望。お店を訪れると、すでに材料が裁断された状態になっていました。
実はインターネットや本で勉強し、独学でレザークラフトに挑戦した経験のあるリポーター。手縫いや磨きの工程は大好きなのですが、裁断がうまくいかずに困っていたため、プロの手でキレイに切り取られた材料に感動です。
革は裏面に毛羽立ちがあるので、まずは専用の処理剤を薄く塗布してガラス板で磨いていきます。表面にツヤが出ているのがお分かりいただけるでしょうか? 縫い合わせる面は磨かないのですが、印をつけてあって丁寧に説明してもらえるので迷うこともありません。
切り口はヤスリでざらつきをなくしたあと、処理剤をつけて布で磨くとツヤが出ます。上が処理前、下が処理後です。印象がまったく違いますね! こんな風に、手をかけた分だけ質感が変わっていく点が革という素材の大きな魅力です。
大作に挑戦する常連さんも!
リポーターがお店を訪れた日には、ほかにも2人の女性がワークショップに参加していました。お1人は2回目の参加だそうで、12月限定コースの1つであるキーケースに挑戦。見本はキャメルと黒でしたが、赤色もステキですね♪
もう1人は10か月ほど前から毎月のように参加している常連さんだそうで、カバンを製作中でした。このように大きめの作品は、数回にわたって製作することもあるそうです。
革は強く押し付けた部分の凹みをキープする性質があり、それを利用して刻印で名前や模様を入れることができます。こちらの作品で持ち手の部分に入っている模様は、なんと参加者が自分で入れられたそうです! 四角い刻印を並べて押すことで、こんなに個性的で美しい模様ができるんですね。
小さな刻印は濃く入りやすく、複雑な模様は強めに押さなければきれいに入りません。リポーターは端革で練習させてもらったのですが、文字によって濃淡が大きく違うのがお分かりいただけるでしょうか? 今回は見本通り、おしゃれなGUILDの焼き印を入れてもらいました。
いよいよ手縫いにチャレンジ
革の下処理が終わると「ゴムのり」という革専用の接着剤を塗り、ファスナーを貼り付けて縫っていきます。縫い目の部分にはズレないよう目印の線を入れ、それに沿って「菱目打ち」というフォークのような形の道具を木槌で打ち込んで穴を開けました。
この作業では大きな音が出ます。GUILDは広島市内から、お店のある東広島市福富町に移住されたご夫婦が営むお店。「静かで周囲に迷惑のかからない環境」という点も、福富町への移住を決めたきっかけの一つになったそうです。リポーター宅は一軒家ですが住宅街なので、レザークラフトに凝っているときにご近所から「最近よく音がするけど、何してるの?」と聞かれたことを思い出しました。
革の色に合わせて糸の色を選び、「レーシングポニー」という土台に素材を固定して縫っていきます。見本は革に馴染む色の糸でしたが、あえて目立つ色の糸を選んでみました。事前に開けた穴に糸を通すレザークラフトでは縫い目がキレイに出るので、目立つ糸を選んでも安心です。
革は糸の両端にそれぞれ針を通して両側から縫っていくのですが、丁寧に教えてもらえるので迷う心配はありません。負荷がかかりやすい両端の部分は、糸を二重にするよう教わりました。
ファスナーの両側を縫い付け、外側を縫い終えて端を磨き、引手の部分を取り付ければ完成です。ご覧ください、完成した作品が向かって左にあるオレンジ色の糸のものです! 右側の見本と比べるとコバ(切り口)の磨き方が甘いのかもしれませんが、本人にとっては大満足の仕上がりとなりました♪
初心者から上級者まで
GUILDでは3日前までにオフィシャルサイト内のメールフォームから申し込んでおくと、材料を裁断してもらった状態でワークショップに参加できます。作品によって材料費が異なるので都度確認が必要ですが、今回の参加費は材料費を含めて4,500円でした。
1回完結の「初級コース」に参加した人は、サンプルやほかの製品から作品を選べる「継続クラス」にも参加できます。キーホルダーやブレスレットなどの「体験コース(540~1,944円)」は20~40分で完成するので、気軽に参加できますね。
開催日: | 月により異なる(日程は「営業日カレンダー」にて要確認) |
開始時間: | 13時 |
申込期限: | 3日前 |
最少人数: | 1名様から(開催日以外を希望の場合は3名様以上) |
講習費用: | 作品による。初級コースは4,000~5,000円(材料費込み) |
3日前以降のキャンセルは、キャンセル料がかかることがあるので注意してくださいね。申込多数で対応できない時もあるそうなので、希望の日程があるときは早めに確認してみましょう。
手ぶらで参加して、おしゃれな作品を持ち帰ることのできるワークショップ。まずは体験コースから、ぜひ一度参加してみてください!