【里山メンバーシップ「おだメン」登場】来て見て伝わる魅力がある！【ファーム・おだ】

標高約300mの盆地で、米や麦、アスパラガスなどを育てる河内町小田地区の農事組合法人ファーム・おだ。この度、里山メンバーシップ制度「おだメン」の募集を開始しました。

県内最大級の耕地面積（約102ha）を抱える同法人が、この制度を通じて実現したいことは何なのでしょうか。土本組合長にお聞きしました。

農事組合法人ファーム・おだ
組合長　土本伸幸さん

農事組合法人ファーム・おだとは
おだメンってどんな制度？
テーマは「おだを食す、遊ぶ、体験す。」
一緒に地域を盛り上げる仲間に
お申し込みはオンラインショップまたはお電話で
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農事組合法人ファーム・おだとは

Q　土本組合長、今日はよろしくお願いします。さっそくですが、農事組合法人ってどんなものですか？

A　よろしくお願いします。農事組合法人は地域に住む人たちから農地を預かり、農作業や出荷・販売に共同で取り組む組織です。土地を持っていた地域住民が主体となって法人を作り、運営します。

日本は山林が多く、大きな機械でがーっと米や野菜を作れる土地が少ないでしょう。そういう山に近くて入り組んでいる土地を「中山間地域」と呼ぶんですが、うちの法人の土地は全部中山間地域なんですよ。

農機の操作は法人メンバーの重要な仕事

高齢者が増えると、そういう土地をそれぞれが耕して守っていくのは難しい。「何とかして土地と農業を守れんか」いうて、当時のメンバーがみんなで考えて法人を結成されたんです。この近くには、他にもそうしとる地域が多いんですが、うちは耕地面積が県内で最大級なんですよ。

小田地域の現状を語る土本組合長

おだメンってどんな制度？

Q　なるほど、田舎の土地を守る協働組織ということでしょうか。では、この度作られた里山メンバーシップ制度「おだメン」の概要を教えてください。

A　「おだメン」は最初に年会費17,280円（税込）をいただき、清流で育った「小田米」30kgと、アスパラガス1kgまたはもち麦「キラリモチ」1kgをお届けする制度です。在庫限りにはなりますが、1年間はお得なメンバーシップ価格（30kgあたり10,800円）で玄米の追加購入も可能です。

また、メンバーには季節ごとにアスパラガスの収穫体験、榎谷自然循環型林産物炭工房の炭焼き体験、神楽やとんど、地域の農産物品評会（即売会あり）といったイベントやお祭りの案内をお送りします。

春夏の季節限定で購入できるアスパラガス

自分でも何かを栽培したい人には、地域内に好きな作物を育ててもらえる体験農園をご用意します。市民農園のようなイメージですね。小田の土と水で育てれば、きっとおいしい作物ができますよ。

テーマは「おだを食す、遊ぶ、体験す。」

Q　なるほど、お得な上に地域との繋がりができる制度なんですね。

A　そうなんです。小田の魅力は、この目の届く範囲に色んなものがぎゅっと詰まっとるところじゃと思うんですよ。

例えば神楽保存会や炭焼きグループ、農産物直売所や農家レストランを備えたこうち寄りん菜屋、公式大会も開けるスペックの河内パークゴルフ場。そして、この里山らしい景色。どれも地域への思い入れとか趣味への熱い思いとか、そういうものがないと維持出来んものじゃあないですか。

そのせいか、ここに来た人は小田のファンになってくれる人が多くて、移住者もけっこうおるんです。おだメンを、小田にくるきっかけにしてほしいという思いがあります。

Q　とにかく来てもらえば、地域の魅力が伝わるということですね。法人にも移住者がおられるんですよね？

A　そうですね、うちの法人では移住者が2人働いてくれています。高齢化が進む地域の重要な担い手です。

移住者のうちの一人は、「小田は人も土地も明るい感じがする。住み始めて間もないころから、小田に帰るとほっとする感じがあった」と言っていました。

「何を植えてもおいしいものができる」とも言ってくれます。標高が300mくらいあって夜間気温が低く、作物が栄養を蓄えやすいことや、南側に高い山が少なく日当たりがいいこと、水がきれいなことなどの影響かもしれません。

一緒に地域を盛り上げる仲間に

Q　「おだメン」には何を期待していますか？

A　もちろん米や野菜を買って、「小田の作物はおいしい」と知ってもらうことがまず一番の目的です。さらに小田と関わる中で地域のファンになってもらい、一緒に小田を盛り上げてもらいたいですね。

特別なことじゃなく、ただ地域を訪れてくれるところからでいいと思うんです。以前はファーム・おだの協賛で田植え祭りや秋の収穫祭などをしていたことがあるのですが、新型コロナウイルスの影響もあってここ数年は断念していました。イベントなども参加者が多いと盛り上がり、地域全体が活気づきます。小田を食し、遊び、体験してほしいです。

自慢のアスパラガスを手にした法人のメンバー