【ラックラク♪電動アシスト】E-BIKE体験会に行ってきました【新たな観光振興に】

広島県商工労働局観光課は11月15日、広島市の一般社団法人RIDE(自転車活用推進法人)の協力のもと、東広島市豊栄町で「E-BIKE(スポーツ型電動アシスト付自転車)体験会」を実施しました。

体験会は‘あたたかなみんなのふるさと「ひろしま発見王国」’を広く知ってもらい、新しい観光スタイルを提案するためのコース設定を目的として開かれたものです。当サイトのリポーターも実際に参加してきたので、当日の模様をご紹介していきます。

E-BIKEってどんなもの?

「E-BIKE(イーバイク)」とは一般的に、スポーツ型電動アシスト付自転車を指す言葉です。しかし実は、明確な定義があるわけではありません。

電動アシスト付自転車は市街地での利用が年々増えていますが、E-BIKEは街乗りに特化したいわゆる「ママチャリ」型のものとは機能が大きく異なります。

スピードを重視した効率的な走りができるロードバイクやクロスバイク、オフロードや登山道に特化したマウンテンバイク(MTB)などのスポーツサイクルをもとにしており、搭載するドライブユニットもスポーツサイクルに合わせて最適化(レスポンスアップや軽量化など)されています。

つまり「E-BIKE=スポーツタイプの電動アシスト付自転車」と考えればよいでしょう。もととなるフレームのタイプから、「E-ロードバイク」「E-クロスバイク」「E-MTB」などと呼ばれることもあります。

この日は参加者それぞれに1台ずつ、クロスバイクタイプのパナソニックの「ハリヤ」というモデルが貸し出されました。

今回の試乗会は、観光に訪れた方に広島県央発見王国内の各スポットを楽しく巡ってもらえる新しい観光スタイルを提案するために開かれたもの。E-BIKEならスポット同士にある程度の距離があっても身体への負担が少なく、景色や寄り道を楽しみながら巡ってもらえるため、採用されました。

あまりに軽いペダルにびっくり!

試乗会には広島県央商工会の職員や河内町の地域おこし協力隊員、地域事業者団体「心のふるさと県央協議会」のメンバー、トムミルクファームのスタッフなどが参加。スタート地点となったトムミルクファームでまずは(一社)RIDEの堀啓二理事長から注意点などの説明を受け、実際にE-BIKEにまたがってペダルをこいでみます。

参加メンバーからはさっそく、「え、軽い!」「ぐんぐん進む!」との声が。

サドルの高さを一人ひとりに合わせてもらうと、電源の入れ方や「パワー」「オートマチック」「ロング」といったモードの切り替え方などの説明を受け、トムミルクファームを後にしました。

絶好のサイクリング日和

当日の天候は雲一つない秋晴れ。まずはトムミルクファームと同じく豊栄町乃美地区にある本宮八幡神社に向かいます。広島県内全域をサイクリングで回っており、道路事情に詳しい堀理事長が先導を務めました。

朱塗りの拝殿や伝統的な檜皮葺の本殿を見学したら、「乗馬クラブクレイン東広島」へ。湖畔の景色とともに、鮮やかに色づいたモミジやイチョウなどの紅葉を堪能しました。


「県重要文化財の紙本墨書大般若経(600巻)などが所蔵される本宮八幡神社」

本宮八幡神社からクレインまでは約8kmのアップダウンが大きな道のりですが、深刻な運動不足であるリポーターも脱落することなくこぎ続けることができました。少しきつめの上り坂でも、パワーモードを選択すれば無理なく登りきることができます。


「景色の良い場所に立ち寄りながら」

金安りんご園では旬のりんごに加え、新鮮な野菜もゲット。サポートカーが伴走してくれたおかげで、荷物を気にせず走ることができました。


「りんご園のマスコット・ポニーのくーちゃんがお出迎え」

ランチタイムはレストラン・サンサーラで♪

お昼休憩を取ったのは、福富町のレストラン・サンサーラです。この日の自転車にはスタンドがついていましたが、一般的なスポーツタイプのロードバイクには自転車を自立させておくためのスタンドがついていません。ここでは本格的なサイクリストにも立ち寄ってもらいやすいよう、サドルを引っかけておくためのサイクルスタンドが用意されていました。

県央エリアにはこうしたスタンドやトイレの利用、飲み水や周辺情報の提供、スポーツタイプの自転車に対応した空気入れなどの基礎的な工具等を設置した事業者「サイクルオアシス」が徐々に増えてきました。広島県央商工会として広島県の認定制度「ひろしまサイクルおもてなしスポット」への各事業者の登録も進めています。


リポーターはランチにサラダとコーヒーの付いたパスタセットをチョイス。「きのことちりめんじゃこ」のパスタは山椒のようなぴりっとした風味がアクセントとなっており、うま味たっぷりのきのこがどっさり乗っていて、大変好みの味付けでした。


デザートにいただいたアイスクリームには福富町特産のエゴマの実が乗っています。プチプチとした食感と焙煎した独特の風味が新鮮でした。


「サンサーラのオーナーシェフ難波さんと。」

全長25kmのコースを完走!

この日走ったコースは全長約25km。東広島市役所からトムミルクファームまでの距離が20km足らずなので、それよりもずっと長い距離を移動したことになります。しかし体力の乏しいリポーターが、坂道では少し出遅れつつも無理なく最後まで走り続けることができました。

普段の生活では、買い物からお出かけまでほぼ車で移動しているリポーター。車と違って何にもさえぎられない自転車の景色は色鮮やかで、とても新鮮に感じられました。サイクリングは季節の移ろいに気づいたり、目につきにくいスポットに立ち寄ったりする、いいきっかけになるのではないでしょうか。

県央エリアは冬場の寒さが厳しい場所。しかし冬は夏に比べると体調を崩しにくく、サイクリングにはむしろ適した季節といえるでしょう。

広島県央商工会では今後もサイクリストにとって県央エリアが快適な場所となるよう、コース開発やサイクルオアシスの設置を積極的に進めていく予定です。皆さんもぜひ、県央エリアでのサイクリングにお出かけください。